直床と二重床 〜マンション小ネタ集〜

目次

「直床」と「二重床」ってなに?

初回から地味ですが、今回はマンションの床の構造について解説したいと思います!

マンションの床は「直床(じかゆか)」と「二重床(にじゅうゆか)」の二種類に分けられます!

マンションの床の下には配管が通っています。そして配管は中に流れる水がスムーズに流れるようにするために勾配を取らなければなりません。勾配を確保するためには、配管が通る部分のコンクリートを下げるか、二重床で空間を確保する必要があるのです。

では、「直床」と「二重床」ってどんなものなのか、メリットやデメリットと一緒に解説します!

「直床」とはなんぞや

言葉のままですが、コンクリートの上にフローリングを施工することです。正確には緩衝材付きのフローリングを張ります。

「二重床」ってなんすか

「二重床」はコンクリートの上に支持材の上にボード等を張った上にフローリングを張るので固い感触です

「直床」と「二重床」の比較

  • コスト 「直床」<「二重床」
  • 可変性 「直床」<「二重床」
  • メンテ 「直床」<「二重床」
  • 遮音性 「直床」≒「二重床」

このくらいですかね。これ見たら圧倒的に「二重床」の方がいいじゃないかとなりますね(笑)

「直床」のメリットってマンション購入者には関係ないコストが安いってことくらいです。施主には大きなメリットですけどね。

将来的なリフォームやリノベーションのやり易さからの観点からも「二重床」の方が将来性や資産性は高いと思います。

よく「直床」だからリフォームに制限がでるという話があります。主に水回りですが。しかしこれは「二重床」についても同じです。「二重床」だと勾配さえ取れれば水回りの変更は可能ですが、勾配が取れる範囲での変更しか出来ないので。

判断が難しいのは遮音性です。遮音性が低いと言われたりしますが、これは条件次第かと思います。音は正直どれだけ計算しても予測しにくいです。遮音性の高い床材を使えば「直床」でも音は抑えられますし、音に関しては「二重床」と大きな差があるとは言い切れません。

「直床」と「二重床」の見極め方

いい加減かもしれませんが、踏むとわかります(笑)

「直床」はクッション性のある緩衝材がフローリングの下にありますので、踏むと「ふにゃ」とした感触があります。

一方、「二重床」は支持材の上にボード等を張った上にフローリングを張るので固い感触です。

最後に

結論的には将来性を考えると「二重床」の方がいいです。

ですが、絶対的に「直床」がダメという訳でもないです。将来家族構成が変わった時にリフォームするのか、はたまた住み替えるのかなど自分の状況や将来を考える。あとは床の構造が自分にとって重視する項目かどうかです。検討材料の一つとして頭に入れて置いていいかと思います。

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